烏骨鶏とは・・・
1.烏骨鶏とは
烏骨鶏は、絹毛と呼ばれる白くて細い羽毛と黒い皮膚を持つ、たいへん珍しいニワトリです。原産は中国・インド、ヒマラヤ山脈のふもとなど諸説ありますが、定かではありません。古くから中国の王宮などで精力剤や、健康維持に効果があるとして珍重されてきました。日本では昭和18年に天然記念物に指定されています。
烏骨鶏には、羽毛や黒い皮膚の他にも、オスとメスとで異なるトサカ、5本の指、青い耳たぶなど、基準となる10項目の特徴があります。しかし、交配や与える飼料によって純粋な烏骨鶏ではなくなっていまうことから、これらの特徴を保持しながら飼育することは困難とされています。
また、通常のニワトリは1羽あたり年間250~300個ほどの卵を産みますが、烏骨鶏は1年間に40~50個ほどの卵しか産みません。
このように古くから王宮の食材としても価値が高く、また、飼育が困難なことが、烏骨鶏が貴重とされる所以なのです。
2.烏骨鶏の特徴
<桑実冠(そうじつかん)>
雄は頭に桑の実を半分にしたような紫黒色の冠があります。

<毛球頭(もうきゅうとう)>
雄は桑実冠の後ろにオールバックの羽毛があります。雌は豊かな毛冠か、もしくはオールバック的毛冠を有しています。

<顎鬚(あごひげ)>
顎鬚には肉髭種と毛髭種があり、肉髭は半円形で紫黒色です。

<緑耳(りょくじ)>
目の下に見えるのが耳朶で、鮮やかなブルー、もしくは緑がかったブルーです。中には黒味がかったブルーの個体もいます。

<糸毛(いとげ)>
英名ではSilkieと呼びますが、翼と尾の2カ所を除いては全身が白色もしくは黒色の兎の毛に似た糸毛に覆われています。

<脚毛(きゃくもう)>
脚は全体に、また脛から足先にかけては外側に脚毛が生えています。

<五趾(ごし)>
一般の鶏は4趾ですが、烏骨鶏は5本の指があります。(中には6本のものも)

<黒肌(くろはだ)>
全身が黒いメラニン色素で覆われ、黒っぽい肌をしています。

<黒骨(くろほね)>
骨も全て黒色をしています。

<黒肉(くろにく)>
内蔵も含め、肉は全て黒い色をしています。

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